この順応性の高い監視・分析・報告ツールにより、Excelスキルを使って口座と価格データをリアルタイムに表示、分析して、取引プラットフォームと相互作用できるため、複雑なプログラミング言語を学ぶ必要はありません。複数口座にわたるデータの比較を、1枚のスプレッドシートで作成して行うことも可能です。
このツールには次の機能が備わっています。
- 口座、チケット、価格のリアルタイムデータを、内臓のRealTimeData(RTD)機能を使ってExceに組み入れ可能です。この機能で必要なのは標準的なExcel知識のみであり、マクロやプログラミングの知識は不要です。
- ExcelでVBAコード(またはCOMをサポートする他の言語)からシンプルな取引コマンドを送信します。
例えば、Excel RTDツールが実行されると、リアルタイムに更新される口座番号123789のエクイティの表示式は次のようになります:
=RTD("FXBlueLabs.ExcelRTD", , "123789", "equity")
その他の式の例:
GBPUSDの最新ビッド価格=RTD("FXBlueLabs.ExcelRTD", , "123789", "bidGBPUSD")口座のオープンポジション数
=RTD("FXBlueLabs.ExcelRTD", , "123789", "tickets")口座の最初のオープンポジションの含み損益
=RTD("FXBlueLabs.ExcelRTD", , "123789", "t1pl")USDJPYの最新H1高値ローソク足
=RTD("FXBlueLabs.ExcelRTD", , "123789", "@bh,USDJPY,H1,high,0")EURUSD M3ローソク足の中値の21バーEMA
=RTD("FXBlueLabs.ExcelRTD", , "123789", "@ema,EURUSD,M3,median,21,0")
Excelの任意のセル同様、RTDを任意のチャートにリンクさせたり、損失取引やマイナス口座を赤で強調表示するといった条件をフォーマットに付けたりできます。ですから、Excelで市場モデルを構築済みの上級トレーダーは、このツールを使ってそのモデルをリアルタイム価格(およびオープンポジションデータ)に組み合わせることで、標準Excel機能を用いたポジションを開く/閉じる時期のリマインド通知を自分に送付することができます。
Excel RTDツールには、ユーザーガイドとスプレッドシートのサンプルが付属します。上記RTD機能のみを使用したこのスプレッドシートのサンプルでは、フル装備のトレーダーダッシュボードの導入方法のほか、複数口座の含み損益、価格比較、複数口座の総合チケットリストを確認することができます。
VBAプログラミング
VBAプログラミングの知識がほとんどないトレーダーでも、Excelを使って単純な取引コマンドの送信(またはデータの読み込み)が可能です。例えば、スプレッドシートのボタンにリンク可能な次のようなコードを使用します。
-
Set cmd = CreateObject("FXBlueLabs.ExcelCommand")
-
strResult = cmd.SendCommand("123789", "BUY", "s=EURUSD|v=10000", 5)
つまり、基本的なプログラミングスキルさえあれば、Excelを使って、カスタマイズ可能な独自のディールチケットの構築から、Excelの金融モデルに基づく取引自動化まで、あらゆるコマンドが可能になります。
コマンドの送信とデータの読み込み機能は、Excel VBAだけでなく、COMをサポートするあらゆるプログラミング環境から使用できます。例えば、全ポジションを解消する単純な.vbsスクリプトから、C#で記述される複雑な取引アルゴリズムまで、多様なコードを作成できます。これら取引はいずれも、Excel RTDアプリにコマンドを送信することで実行されます。