スプレッド

FXの価格は、Bid/Askスプレッドという形で表示されます。スプレッドとは、BidとAskの差のことです。BidとAskは、他の金融商品と同様に価格として機能します。Bidは、トレーダーが通貨ペアを売却することができる価格です。通貨ペアのBid価格つまり売値は、常に気配値で低い方の価格です。Ask(「オファー」とも呼ばれます)は、トレーダーが通貨ペアを買うことができる価格です。

Bid(売値)とAsk(買値)の差は "スプレッド" これは取引コストに有効です。FX市場の取引には、通常、追加のブローカー手数料は発生しませんが、市場の指示により、手数料ベースの取引への移行が見られます。

ピップ

市場の変動分は「ポイントの割合」または単純に「ピップス」で測定します。ピップは通貨ペアの値の4桁目です(5桁の価格フィードから取引する場合)。(例:EUR/USD 1.10872、GBP/USD 1.28653 など。)日本円を除くすべてのFX通貨ペアは、小数点第4位からピップを測定し、JPYとHUF通貨ペアは小数点第2位から測定しています。

価格相場:何を意味する?

FXの相場を読むのは、最初は少し分かりにくいかもしれません。ただし、2つのポイントを覚えておけば、実にシンプルなものになります。

  • 通貨ペアの最初に表示される通貨が基準通貨です。
  • 基準通貨の価値は常に1です。

 

GBPの相場が1.28653であれば、1英ポンド(GBP)=1.28653米ドル(US)であることを意味します。英ポンドが基本単位で、その通貨ペアの価格が上昇した場合、相対的に英ポンドが高くなり、ペアのもう一方の通貨(通常、引用通貨として知られています)は弱くなります。上記のGBP/USDの例を使用すると、GBP/USDが1.28653から1.29653(100ピップスまたは1000ポイント)に上昇した場合、以前よりもUSDの買いが増えるため、GBPが強くなります。

米ドルが含まれる通貨ペアのうち、米ドルが基準通貨でないものは4つあります。その例外とは、豪ドル(AUD)、英国ポンド(GBP)、ユーロ(EUR)、ニュージーランドドル(NZD)等です。GBP/USDの相場が1.28765の場合、1英ポンドが1.28765米ドルに相当することを意味します。通貨ペアの価格が上昇すると、引用通貨と比較した場合の基準通貨の価値が上昇します。逆に、通貨ペアの価格が低下した場合は、引用通貨と比較して基準通貨の価値が弱くなったことを意味します。

価格に影響を与える要素

FX市場と価格は、主に国際貿易と投資の流れに影響されます。また、株式市場や債券市場に影響を与えるのと同じ要因、すなわち経済・政治状況、特に金利、インフレ、政治の安定性、あるいはしばしば見られるように政情不安からも影響を受けますが、その程度はそれほどでもありません。経済的要因は長期的な影響を与えますが、日々の価格変動を引き起こすのは即時反応であることが多く、これがデイトレーダーにとってFX取引を非常に魅力的なものにしています。

通貨取引は、投資家にもう一つの多様性を提供することができます。通貨取引は、株式市場や債券市場の不利な動き、もちろん投資信託にも影響を与える動きから身を守るための手段とみなすことができます。取引所外のFX市場での取引は、最もリスクの高い取引形態の一つであり、この市場にはリスク資本のごく一部しか投資すべきではないことを心に留めておく必要があります。